【概要】

「グローバルサウス」の代表的な国であるインド。1980年代末から現在までの日印関係やインドの変容を、同国向けの日本の政府開発援助（ODA）を中心に振り返ります。特に1991年の経済自由化から戦略的グローバル・パートナーシップまで、両国の関係がどのように進化してきたか、その中でODAが果たしてきた役割、私自身の経験（デリーメトロ、インド工科大学（IIT）ハイデラバード校、デリームンバイ貨物専用線事業、インド高速鉄道事業など）をご紹介した上で、世界における日印関係の将来に向けた展望を御参加の皆さんと議論させていただきたいと思います。

【ご略歴】

1966年東京生まれ。1989年慶應義塾大学経済学部卒業、London School of Economic and Political Science修士課程修了（MSc in Economics)。1989年海外経済協力基金採用、バングラデシュ・スリランカ・ミャンマー担当、海外研修（LSE）、大蔵省国際金融局出向（世界銀行グループ担当）、ニューデリー駐在員を経て、1999年組織統合により国際協力銀行総務部、開発業務部、中央アジア・コーカサス地域担当課長、開発業務部。2008年組織統合により、国際協力機構インド・ブータン担当課長、総務部総務課長、イラク事務所長、企画部国際援助協調企画室長、情報システム室長、南アジア部長、民間連携事業部長、企画部長を経て2024年5月から現職。現職では南アジア地域（インド、バングラデシュ、パキスタン、ネパール、ブータン、スリランカ、モルディブ、アフガニスタン）、中東・欧州地域（中東・マグレブ・ウクライナ・モルドバ・旧ユーゴ）のほか、情報セキュリティについても担当している。