【概要】
今日「クラシック音楽VSポピュラー音楽」という言い方をしますが、「立派で難しいクラシック音楽」という考え方は、まさにベートーヴェンからショパンやシューマンの時代に確立され、イタリア・オペラなど当時の「流行ポピュラー音楽」と差異づけられるようになりました。クラシック音楽という概念が生まれたのは、1830~40年代あたりだったのです。レクチャーでは3月19日の福間さんのコンサート・プログラムにも即しながら、初期ロマン派のこんな時代背景についてお話ししたいと思っています。
【ご略歴】
1960年京都生まれ。大阪大学文学部博士課程単位取得退学。ミュンヘン大学およびフライブルク大学で音楽学を学ぶ。京都大学人文科学研究所教授を経て、現在京都大学名誉教授、同志社大学文化情報学部客員教授。文学博士。著書『音楽の聴き方』(中公新書、2009年、吉田秀和賞受賞、2009年度新書大賞第三位)、『ピアニストになりたい - 19世紀 もう一つの音楽史』(春秋社、2008年、芸術選奨新人賞)、『恋愛哲学者モーツァルト』(新潮選書、2008年)、『西洋音楽史 - クラシックの黄昏』(中公新書、2005年/韓国版:2009年/中国版:2016・19年)、『オペラの運命』(中公新書、2001年、サントリー学芸賞受賞)、『すごいジャズには理由がある』(アルテス、2016年)など。『スコラ 坂本龍一 音楽の学校』(NHK)や『名曲探偵アマデウス』(NHK・BS)など、テレビ出演多数。コロナ禍を受け執筆された『音楽の危機』(中公新書)が小林秀雄賞を受賞。近刊『ごまかさないクラシック音楽』(2023年:片山杜秀氏と共著)が話題を呼んだ。