実施報告

開催日: 2026年3月4日

第41回 菅野恵理子氏(音楽ジャーナリスト)「MITではなぜ音楽を学んでいるのか?」、高木聡一郎先生(東京大学大学院情報学環教授)「アート思考の最前線とスタンフォード大学における取り組み」

投稿日:2026.02.27 カテゴリー:実施報告

【概要・ご略歴】
☆彡菅野恵理子氏(音楽ジャーナリスト)「MITではなぜ音楽を学んでいるのか?」
MIT マサチューセッツ工科大学では、芸術系科目が必修として本格的に学ばれています(2022年度世界大学ランキング芸術・人文学分野で第2位)。その背景には、今世界にある諸問題に対し、科学や工学による創造的な解決法を編み出すためには、人文学や芸術が不可欠との共通認識があります。西洋音楽史、ワールドミュージック、音楽理論、オーケストラなど、実際に取材した音楽の授業の様子や、そのユニークかつ本質的な手法をご紹介しながら、MITでは音楽を通してどのような力を培っているのかを探ります。リベラルアーツとしての音楽や芸術のあり方を考える機会になれば幸いです。

ご略歴
音楽ジャーナリストとして海外での音楽教育取材・国際コンクール演奏評をもとに、音楽で人を育て社会を繋げることをテーマに講演などを行う。著書に『MIT音楽の授業』(あさ出版)、『ハーバード大学は「音楽」で人を育てる』、『未来の人材は「音楽」で育てる』(アルテスパブリッシング)など、オンライン連載『海外の音楽教育ライブリポート』(ピティナHP)などがある。上智大学外国語学部卒業。在学中に英ランカスター大学へ交換留学し、社会学を学ぶ。全日本ピアノ指導者協会研究会員、マレーシアショパン協会アソシエイトメンバー。

☆彡高木聡一郎教授(東京大学大学院情報学環)「アート思考の最前線とスタンフォード大学における取り組み」
芸術がビジネスや経営において重要な役割を果たすとの期待が高まっていますが、その効果は必ずしも明確ではありませんでした。我々の研究グループでは、「アート思考によるイノベーション理論の構築」研究を進めており、アートが創造性を高める経路を特定し、定量的な効果測定を行うことに取り組んでいます。その一端をご紹介するとともに、スタンフォード大学におけるアートへの取り組みをご紹介します。同大学ではビジュアルアーツ、音楽、物語など多様なアート形式を用いて全学的にアートの推進に取り組んでいます。その背景や事例を、スタンフォード大学客員研究員として滞在した経験をもとにご紹介します。

ご略歴
東京大学大学院情報学環教授。ロンドン芸術大学(UAL)客員教授、国際大学GLOCOM主幹研究員を兼務。これまでにハーバード大学ケネディスクール行政大学院アジア・プログラム・フェロー、スタンフォード大学東アジア研究センター客員研究員などを歴任。専門分野は情報経済学、イノベーション、アート思考。主な著書に「デフレーミング戦略 アフター・プラットフォーム時代のデジタル経済の原則」(翔泳社)など。東京大学大学院学際情報学府博士課程修了。博士(学際情報学)。チェロ奏者としても活動している。