実施報告

開催日: 2024年8月28日

第36回 岡田暁生先生 「工業製品としてのピアノの歴史」

投稿日:2024.08.05 カテゴリー:実施報告

【概要】

19世紀にはいろいろなピアノ会社があって、それらは職人のオーダーメイドによる手作りだったものが、20世紀に入って規格大量生産工業品に代わり(スタインウェイやらヤマハ)、しかし今日再び人々はオーダーメイドのピアノを強く求め始めている(最近世界を席巻しているイタリアのファツィオリはその典型)という流れがありまして、このあたりを当日のプログラム曲目とからめてお話ししようと思っております。

【ご略歴】

1960年京都生まれ。大阪大学文学部博士課程単位取得退学。ミュンヘン大学およびフライブルク大学で音楽学を学ぶ。現在京都大学人文科学研究所教授。文学博士。著書『音楽の聴き方』(中公新書、2009年、吉田秀和賞受賞、2009年度新書大賞第三位)、『ピアニストになりたい - 19世紀 もう一つの音楽史』(春秋社、2008年、芸術選奨新人賞)、『恋愛哲学者モーツァルト』(新潮選書、2008年)、『西洋音楽史 - クラシックの黄昏』(中公新書、2005年/韓国版:2009年/中国版:2016・19年)、『オペラの運命』(中公新書、2001年、サントリー学芸賞受賞)、『すごいジャズには理由がある』(アルテス、2016年)など。『スコラ 坂本龍一 音楽の学校』(NHK)や『名曲探偵アマデウス』(NHK・BS)など、テレビ出演多数。コロナ禍を受け執筆された『音楽の危機』(中公新書)が小林秀雄賞を受賞。